−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−







こんなでっかいザリガニおってん!!(興奮気味)





夏っすね。 夏休みっすね。


僕にとっての小学生の頃の夏休みの思い出といえばやはり「ザリ釣り」(ザリガニ釣り)です。

今はもう無くなってしまった近所の底なし沼(実際には底あり沼)に友達(山ちゃん、いっそん、ヤスタカくん)とチャリでよく行ってました。 よく行って間下このみ

もちろんエサは駄菓子屋で売ってる一本20円のアレです。 串に刺さったアレです。 糸につける前にあの美味すぎるダシをペロペロ舐めてました。 下等生物(ザリガニ)ごときにあのダシはもったいな過ぎるからです。 山ちゃん(山口くん)は家の冷蔵庫からパクってきたベーコンをエサにしてました。
いっそん(磯田くん)は釣ったザリガニを解剖してそいつの肉をエサにしてました。 それは「ミンチ」と呼ばれており、「でっかいアメザリアメリカザリガニ)釣ろうと思ったらミンチが一番ええねんで〜」というオリジナル都市伝説を作っていました。
しかし僕は熊も殺せない内気な少年だったのでザリガニを解剖できるわけもなく「串に刺さった一本20円のアレ」で勝負を挑んでおりました。
一番大きなアメザリが生息していたのは「すやまこふん(「巣山古墳」と書くが当時は漢字を知らなかったし「古墳」の意味も知らなかった)」という古墳周辺の小さな池です。 巣山古墳はその昔バラバラ殺人事件があった場所で、ヤスタカくんは「俺の兄ちゃんが夜に行ったときに幽霊見てんで!」とか「バラバラ死体食ったからザリガニが巨大化したらしいで!」とか言っていました。
それを聞いた僕はビビってしまい、「すやまこふん」にザリ釣りに誘われたときは絶対に行きませんでした。


ザリガニは透明じゃない糸でもじゃんじゃん釣れます。 ザリガニあほです。 ほとんど入れ食い状態です。 たまに一つのエサに2匹が食いついていて、釣り上げた時には 「うおー!ダブルやー!」 とか叫んでました。 ダブルの次が「トリプル」だという事を知らなかったので、3匹同時に釣り上げた場合は 「うおー!3匹やー!」 とそのまま言っていました。 ちなみに僕は中学生の頃までは「トリプル」の次は「テトリス」だと思っていました。
ザリガニがじゃんじゃん釣れるためすぐにバケツは一杯になりました。 バケツを持ってきてはいるものの家に持って帰るわけでもなく、かと言って釣ったばかりのザリガニをそのまま池に帰してしまうのももったい気がしていたので、僕たちは誰が一番遠くに投げられるか、ザリガニを田んぼに投げまくっていました。 やはり少年野球チームに入っていたヤスタカくんが一番遠くに投げていました。 いっそんは田んぼに投げるのに飽きたのか、ザリガニを剛速球で壁にぶつけていました。 「ガシャ!」という安っぽい音とともにザリガニは粉々になりました。 中からへんな半透明の身と脳ミソっぽいものが飛び出し、両方のハサミはもげながらもピクピクと動いています。 僕はそれを見ても不思議とキモチワルイとは思いませんでした。

ウワサでは隣のクラスのいっしゃん(石田くん)は家に持って帰ってテンプラにして食べたそうです。 ロックだぜ!



当時一緒にザリ釣りに行っていた友達とは今は全く連絡を取っていません。
いっそんとは中学、高校と同じ学校だったけど、中学に上がった瞬間から全く話さなくなりました。 廊下ですれ違っても目も合わさなくなりました。
山ちゃんは僕と違い、生徒会長をするぐらい人望があり頭もよかったので進学校に進みました。 その後は知りません。
ヤスタカくんは、風のウワサでは大人になってから車を盗んで警察に捕まったそうです。 アーメン。



♪すたんばいみ〜