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小学生のころ、おかんに「コーラ飲みすぎたら骨溶けるねんで!」って散々言われてビビりまくっていた。




小学生のころ、おかんに「コーラ飲みすぎたら骨溶けるねんで!」って散々言われてビビりまくっていた。 ある暑い夏の日だった。外から汗だくで帰ってきたイクシマ少年は「なんぞうまい飲みもんでもないかいのぉ〜」って冷蔵庫を空けたら、ギンギンに冷えたコーラ1.5ℓがあった。 「ひゃっほーーーう!水だ!この村には水があるぜ!!」と、北斗の拳のモヒカンのザコキャラばりにコーラをがぶ飲みした。 炭酸のシュワシュワで喉がちぎれるんじゃないかと思うほどがぶ飲みした。 がぶ飲みして幸福感に満たされ、達成感と脱力感でこの世の喜びに浸っている時に、おかんのあの言葉、「コーラ飲みすぎたら骨溶けるねんで!」を思い出してハっとした。 「しまった〜〜!!骨溶ける!!骨溶けるるるる〜〜〜!!ルンバ!」 そのときぼくは死をかくごした。 絶望の淵に立たされて白目むいて口から白い泡をブクブク垂れ流していたときに、すごいことを思い出した。 「・・・ちょっと待てよ?そうだ牛乳だ、牛乳があるぞ!!」 冷蔵庫の中には牛乳がある。 牛乳に含まれているカ・ル・シ・ウ・ムというへんなやつが骨を作る!ということを知っていた有識者の僕は、さっきがぶ飲みしたコーラと同じくらいの量の牛乳をがぶ飲んだ。 すると、さっき溶けた骨が再生されてゆくメキメキ・・みたいな音が、なんとなく聞こえたような気がした。 「残念だったなおかん!牛乳は骨を作るんだぜ!カ・ル・シ・ウ・ムだぜ!you know?アーハン?」 メキメキメキ・・・ 「オホホホホ!どんどん骨が再生されていわ!たまんねぇ〜むっひょむっひょぴょーーーん!!!」
しかし、コーラの飲みすぎによって骨が溶けることはないらしく、ましてや牛乳で再生されるわけでもなく、とりあえず最終的に下痢になって次の日学校休んだ。